パリパラリンピックにおいての日本選手団のスローガンは「挑め、自分史上最強」。これを体現しているのが陸上の伊藤智也(61)。パラリンピックには4大会に出場。複数の種目でメダルを獲得している車いすの鉄人。東京パラリンピックで思わぬ事態が伊藤を襲う。大会直前に受けたクラス分けでそれまでより障害が軽いクラスと判定され、予選で破れた。東京パラリンピックの後、さらなる試練に襲われる。病気が進行し、左腕が思うように動かせなくなった。伊藤はフォームを変え、今まで使ってこなかった筋肉を最大限に活かそうとした。新たなフォームで手応えを感じている伊藤。進化を続けるベテランがパリの舞台に臨む。