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統合失調症を患ってしまった男性の闘病について紹介。変わり始めたのは中学1年の頃だといい、環境が変わると不登校になってしまい、自室に閉じこもり要望を紙で手渡す用になってしまったという。当時は思春期が関係しているのかと家族は思っていたが、その後も何時間も手洗いを続けるなどの行動を行うようになっていった。複数の医療機関に相談したものの本人がいないと判断はできないと説明があったといい、両親は無理矢理にでも連れて行こうとしたものの男性は受け入れてくれなかったという。転機となったのは2015年の事で埼玉・所沢市が「所沢市精神障害者アウトリーチ支援事業」を行っていることを認知したことで、看護師や医師などがチームをくんで精神疾患の患者を訪問する物となっている。男性を担当した中西清晃さんは「一度嫌だと思われると関係構築が難しい」と話し、手紙のやり取りを中心に慎重に進めていったという。男性から返答はなかったものの、チームの1人が離れることになると男性は離れるスタッフへ感謝の手紙を寄せたという。父が心臓を患い年金と母のパート収入が頼りになると中西さんは男性に障害年金を受給することを提案した。男性は40歳の時に統合失調症と診断されることとなった。所沢市のスタッフが男性の元を訪ねるようになって今年で9年となっているが、薬を飲むことで男性は回復しつつあるといい、去年には自身の医師での通院も可能となった。専門家の蔭山正子氏はチームを組んで患者に対応するのは理想的だが全国的には珍しいのが現状であり、今後広まることは大切と紹介している。