マドンナが160万人規模の公演を無料で行った。ブラジルの方は音楽好きでダンス好きということもあり、現地のリオデジャネイロは大変盛り上がっていた。ライブ会場のコパカバーナビーチでは急ピッチで会場の建設が行われた。先月30日、マドンナが到着した際には宿泊先の超高級ホテルに多くのリオ市民が集まったという。コンサート当日は世界中から160万人が集結した。マドンナは65歳だが動きは若々しく、美しかった。ステージはマドンナ40年のキャリアの中でのヒット曲が2時間以上、次々と披露された。コンサートにかかった費用は約18億円で、マドンナを広告起用しているブラジルの大手銀行「イタウ銀行」がメインスポンサーとなっており、今回の無料コンサートも宣伝効果を狙ったものとみられ、マドンナへは出演料として約5億円が支払われたという。さらにリオデジャネイロ州の政府も約3億円の支援を行ったという。この3億円の税金の使い道に批判の声が寄せられているという。市民からは「最悪のインフラ改善に使って」や「安全や教育のために税金を払っている」などといった声が聞かれた。一方市は経済効果は91億円あったなどと反論しているという。パエス市長は世界中のメディアがこのコンサートを取り上げ宣伝効果をアピールしたが、リオでは7月に市長選が控えていて、賽銭するための人気取りにマドンナを使ったのではという指摘もあるという。いまはビジネスとなっているが、かつてのフリーコンサートは反戦のメッセージを伝える場でもあったという。