ヒグマ研究の権威である坪田教授は、OSO18は強いオスに本来の行動圏からはじき出される形で移動していた可能性があるなどと話した。またOSO18の牙を分析すると年齢が9歳6か月と判明したが、通常ヒグマは20歳近くまで生きるため年老いていたわけではなかったこともわかった。OSO18の無惨な最後の手がかりを求めて堆肥を調べると骨を発見することができた。骨の分析を研究者に依頼すると一般的なヒグマと比べて著しく肉食傾向が強いことがわかった。年齢ごとのデータからは4~8歳の間で常に肉を食べていたこともわかり、初めて牛を襲った5歳5ヶ月よりも前から日常的に肉を食べていた可能性が高いと判明した。専門家は草本に傾かずに肉食を続けるOSO18の行動はクマの進化から考えると異常なことなどと話した。また学習すると執着してしまい行動が変わる生き物であるため人の手によって野性味を奪われたのだとしたら非常に不幸なクマだったと思うなどと話した。