PET検査はブドウ糖を多量に取り込むがん細胞の特性を利用している。薬剤の集まり具合でがんの有無や大きさを調べるとのこと。メリットは少ない痛みで体全体を一度に調べられ、普通のがん検診にないものもカバーできる点だという。デメリットは値段が高いこと・発見しにくいがんがあること・過剰診断の可能性があることの3点とのこと。国は肺がん・大腸がん・胃がん・乳がん・子宮頸がんの5つを検診すべきがんとして推奨している。これら5つは罹患率と死亡率が高い一方、検診によって死亡率を下げる効果が確認されているとのこと。寺嶋氏いわく50%ほど下げることができるという。自治体によってはがん検診に補助を出している所もあり、寺嶋氏によると早期がんで発見できる期間は1~2年で、がん検診は定期的な受診が必要だという。寺嶋氏は「日本はがん検診の受診率が5割程度なので、このような特集を機に受診の機運が醸成されると良い」などと話した。