米国みずほ証券・兼松渉さんに話を聞く。ダウ構成銘柄の入れ替えが行われた。兼松さんは「アマゾン・ドット・コムがダウに加わった。アマゾンはアメリカを代表する優良銘柄に加わった。ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが除外された。構成銘柄であるウォルマートが株式分割を行ったことで指数が下がりアマゾンを追加する余地ができたことも背景にある。これにより実店舗を抱える小売業者のウェイトが低下。eコマースとクラウドの大手がダウに組み入れられるのも時代の変化と考えている。ハイテク大手の株価が堅調でダウはS&P500指数やナスダックと比べパフォーマンスが出遅れており、その遅れを取り戻したいという狙いもあった。もう1つ興味深いのがダウ輸送株20種平均にウーバー・テクノロジーズが組み入れられた。鉄道やトラック、航空など比較的安定した銘柄で構成されている。ここに値動きの激しいハイテク企業が加わることには違和感もある。しかしウーバーは利用者に配車サービスやフードデリバリーなど新たなモビリティーを提供し、日常生活では欠かせない企業の1つ。指数の現代化という意味では理にかなっている」などと述べた。