ケムラル・カテルジさんは、6年前にNGOを設立し子どもの教育の権利を訴えている。カテルジさんの活動の原点は、かつて自らが児童労働者だったことにある。6歳のとき両親の借金弁済を理由に、1日18時間レンガを作る作業を命じられた。ときには現場監督から暴力を受けたという。13歳のときにNGOによって救出され、支援をうけて地元大学に進学。その後、自分と同じく児童労働を経験した仲間6人とNGOを立ち上げた。NGOでは、通報があった児童労働の現場を調査して、警察・行政機関と連携して子どもたちを救出する。その数はこれまでに300人以上にのぼる。カテルジさんが力を入れているのは、違法労働から救いだした後の子どもたちの教育。ディブヤ・カフテさんは3年前まで建設現場で働かされていたが、カテルジさんのNGOに救出された。心の傷を負ったディブヤ・カフテさんは、地元の学校に通いながら心のケアも受けている。学校で学び、友達をともに過ごす当たり前の日常を取り戻すことで、将来の夢をもてるようになったという。
