アメリカのイェール大学の岩崎明子教授らの研究チームが科学雑誌のネイチャーで発表した。研究チームは新型コロナに感染したあとに、倦怠感や息苦しさなど、何らかの症状が長引く後遺症が一年以上ある人と、感染後に後遺症がない人、感染しなかった人など、あわせて268人の血液の成分を分析した。その結果後遺症のある人たちは血液中特定の免疫細胞が増加し、体内に潜伏しているヘルペスウイルスが活性化するなどの変化があったという。また後遺症のある人はストレス反応に関わるコルチゾールの量が感染症がないひと、感染しなかった人と比べ半減していた。研究チームはこうした変化を指標にすることで後遺症の正確な診断・治療法開発につながるという。