「ナイトタイムエコノミー」について。夜6:00~朝6:00までの経済活動のことで、この時間帯の様々な経済活動が2010年ごろから注目され始め、世界各国で期待が高まっている。中でもその先進国とされたのがイギリスで、飲食や娯楽などの経済効果だけでも383億ポンド(約7兆5000億円)、雇用は45万人以上とされる。しかし、コロナ禍や記録的なインフレで大きな打撃を受けた。今、イギリスのバーやナイトクラブなどは立ち直りを測る中で、若者たちの思考の変化を捉え新たな形を模索している。イギリス・マンチェスターのゲームバーに訪れるエスター・ベックリーさん(24)は、「ナイトクラブは音楽の音量が大きくて会話できませんが、ここではちゃんと話ができる」という理由で、足繁く通っているという。営業担当のカラザース氏は「若者は夜の外出に、お金に見合った価値や記憶に残る体験を求めているようです」などと話している。イギリスの業界団体によると、2020年から3年余りでナイトクラブの3分の1が閉鎖に追い込まれ、ライフスタイルの変化により業態を変化させる店も増えているという。