大槻奈那の解説。足元で長期金利の上昇が目立っていると、日本国債利回りをグラフを使って紹介する。異次元緩和開始後で見ると最高のレベルまで上がっているがただ政府の予算の中では1.9%と今の1%弱のところからはかなり余裕を持って作られているので、これで短期的に影響が出るものではないと伝える。長期的に見た金利については、政府債務の対GDP比率を見て、日本の比率は250%台とずっと上昇している。政府債務の比率というのは格付けに反映されやすいことを伝える。政府の債務膨張を止めるためには2つ条件がある。プライマリーバランスの均衡を図ることとドーマー条件を満たすことだ。大槻さんは、過去30年赤字続きで政府としては2025年度の黒字化を目指しているが不透明、長期的に見ると2040年度以降は高齢化や医療の高度化で高額化してしまうということもあり社会保障費が増加してしまう可能性があると考えると楽観視はできない。ドーマー条件を満たすの現状については、内閣府のベースシナリオで見通しが出ているが足元の名目成長率はコロナの反動もあって高い。ただ中長期的に見ると微妙になってくる。ドーマ条件を満たし続けるのは容易ではないと思っている。仮に現状のまま、少子化にも歯止めがかからず成長率も上がらないということになった場合、最悪の場合は政府債務のGDP比率は2060年ぐらいまでに300%ぐらい膨張するかもしれないと言われているなどと解説した。