韓国の中央銀行「韓国銀行」は金融政策を決める会合で政策金利を0.25%引き下げ3.25%とすることを決めた。韓国銀行による利下げは新型コロナウイルスの影響で経済活動が萎縮したとして引き下げられた2020年5月以来、4年5か月ぶり。韓国銀行は記者会見で「中東情勢の悪化や米国や中国などで景気の指数が鈍くなっていることなどから主要国の景気の不確実性が高まっている」と分析した。そのうえで韓国国内の経済について物価の上昇率が鈍化しているほか内需の回復が遅れていることなどを指摘し「今後の経済の見通しで不確実性が高まったため金利を引き下げることを決めた」としている。韓国銀行は今後の引き下げについては「物価や金融政策などの影響を注視し、慎重かつバランスに配慮しながら決定していく」としている。