太平洋側を中心に乾燥が進んでおり、風邪が流行っている。感染症の分類は1類から5類まであり、季節性インフルエンザと新型コロナウイルスが5類にあたる。そこに来年4月7日から急性呼吸器感染症が追加される。これは熱、咳、鼻水、喉の痛みなどの症状の総称で“普通の風邪”。風邪が5類に追加される理由について、厚生労働省の担当者は「国内で発生している急性呼吸器感染症の割合を把握することで、新たな感染症の発生を早期に検知できる。」とコメント。長崎大学大学院・森内浩幸教授は「新型コロナの時、対応が遅れた中国の“二の舞”になることを懸念しているのでは。」とコメント。森内浩幸教授は医療現場の負担を減らすためにも報告をする仕組みのデジタル化が必要だと話した。風邪で出勤・通学停止になる可能性はないという。ここ最近、長い期間言われていたのが病院に行っても薬がないということ。種類によって状況は変わるが、咳止め薬の不足が深刻だという。インターパーク倉持内科日本橋・倉持仁医師のクリニックで使用する咳止め薬は以前30種類あったが、現在は1種類しかなく、ほかは半年待ち。国としてジェネリック医薬品を使うことに舵を切っているが、ジェネリックは作っても工場側としてはあまり利益が出ない。その辺りのせめぎ合いが難しく、出荷制限や停止などで不足してしまう。ほかのものと同じ薬を使うので、どんどん咳止めが不足するという。