中小企業庁が統轄しているSBIR(Small Business Innovation Research)は、アメリカのスタートアップを支援する制度で、さまざまな省庁が段階的支援するのが特徴。プログラムディレクターという立場の人が将来ビジネス化できる種をみつけると、半年から1年で最大27万5000ドル(約4000万円)まで支援。それ以降は、成果を確認したうえで、さらに資金を支援。最終段階では、ビジネス化にむけてマン・ツー・マンでサポートもする。この制度を利用して、事業を軌道にのせたスタートアップは、光ファイバー敷設装置を開発。溝を掘ると同時に、表面を特殊な樹脂で固めながら作業を進めることができ、コストも10分の1におさえた。民間ロケット・掃除ロボットなどもSBIRを通じて生まれたイノベーションだ。