SMBC日興証券は、今月15日までに発表を終えた上場企業1419社のことし4月から6月までの決算を分析した。それによると、57%にあたる814社で最終利益が前の年の同じ時期と比べて増益となり、このうち化学や電気機器などの業種は、円安を追い風に利益を増やした。今年度1年間の最終的な利益の見通しも上方修正した企業が製造業を中心に109社となり、下方修正した17社を大きく上回った。今後の見通しについてSMBC日興証券・安田光チーフ株式ストラテジストは「為替前提が今後円高方向に変わる可能性があり、そうなると下方修正のリスクが出てくる。今後も業績が好調かはマクロ環境次第で結構変わってくる状況になった」と話す。