きょうの為替の見通しをSMBC日興証券の小田ちなみが解説。ドル円 予想レンジは150.50円~153.00円。国内や欧州で政局が不安定化していることからドル円はまだ上向ける余地がある。本日は複数のFRB高官が発言する予定。FRBが25bpの引き下げを決めた経緯や今後のインフレ、雇用への見方に注目が集まりそう。注目ポイントは日仏政治の行方。4日の自民党総裁選では市場の事前予想に反して高市候補が勝利。高市新総裁が総裁選期間中に責任ある積極財政を主張していたことや、総裁就任後の記者会見で日銀の利上げに慎重な姿勢を示したことなども材料に6日のドル円市場は149円台とジャンプアップしてスタート。一時は150.50円近くまで上昇。市場の日銀利上げ織り込みグラフを確認すると、3日時点では10月会合での追加利上げの確率を56.5%と織り込んでいたが、足元では2割程度まで後退。総裁選を経て日銀の利上げ時期が後ずれするとの見方が強まったこともドル円の上昇を後押しした可能性がある。フランスでは6日にルコルニュ首相の辞任が報じられた。6日の欧州市場では欧州政治の不透明感からフランス国債利回りが大幅に上昇し、ユーロドルは1.17ドルを割り込む場面も見られた。7日にかけてはさらに下落幅を拡大させていて、足元1.165ドルをつけている。野党が求める総選挙に至るリスクには、しばらく警戒が必要。今後は米国の経済、政治動向だけでなく、国内やフランスの政局も材料視される展開を想定。昨日、フランスの政治混迷を嫌気してユーロが大型の主要通貨に対して売られる展開になった。ただ、ユーロ円は177円台まで上昇。ユーロ以上に円が売られているが、どちらかというと安定資産としてドルを買う動きが強まっているのかもしれない。目先のドル円については154.80円レベルが、いったん意識されそう。
