ダイハツの販売店に殺到しているという注文のキャンセル・問い合わせ。背景にあったのは不正行為の数々だった。会見で、頭を下げたのはダイハツ工業の奥平総一郎社長。タント・ムーヴなど安全試験に不正が明らかに。すべての車種の出荷を停止する事態に。不正内容は、認証試験で不正申請。事の発端は今年4月認証試験で不正が発覚し、第三者委員会が調査を開始。そして160ページを超える報告書で明らかにしたのは、25の試験項目で174の不正行為があったことだった。対象は、64車種でうちトヨタ自動車の22車種も含まれている。第三者委員会が指摘したのはダイハツ工業の企業風土だった。第三者委員会は「余裕のない開発・販売の日程が組まれていた」と指摘。現場任せで責められるべきは、ダイハツの経営幹部だと糾弾した。年末年始需要が高まるレンタカー業界にとっては、営業への影響も。国交省はきょう、大阪のダイハツ本社に立ち入り検査の予定だという。