ホンダはタイに2つある自動車工場を来年中に1ヵ所に集約する計画を明らかにした。集約によりタイでの生産能力は年間27万台から12万台に減る。ホンダはタイで1992年から自動車の生産を開始、年間生産台数はピークだった2013年の約27万台から2023年には約14万台に落ち込んでいた。ホンダは理由について「今後の販売の回復が見込めないため」としている。他にも、スズキは来年末までに子会社工場を閉鎖、スバルは現地生産から撤退する方針。変わってタイで勢いを増しているのは中国メーカー。EV最大手・BYDが先月タイで生産を始めた。タイでの日本車のシェアは8割近くあるが、今後も維持できるのか各社は戦略の見直しを迫られている。