自動改札機が普及する前は駅の改札口で駅員が乗客から紙のキップを受け取り、専用のハサミで切り込みを入れていた。朝と夕方のラッシュにはハサミの音が構内に響き渡っていた。切り込みは駅ごとに形が異なり、駅員は乗客がどの駅から電車に乗ったのか切り込みの形で確認し、不正乗車を見つけていた。しかし、駅が混雑すると改札をすり抜けられてしまうことも。そこで導入されたらのが自動改札機と磁気切符。不正乗車対策に効果をあげ、全国に普及した。2001年には交通系ICカードが登場。タッチするだけで通れる利便性から今では9割以上の乗客がICカードを利用している。