南海トラフ地震評価検討会委員・名古屋大学教授・山岡耕春の解説。きのう宮崎県日向灘を震源とする最大震度6弱の地震が発生。震源の深さ31キロ、地震の規模を示すマグニチュード7.1と推定。この地震による負傷者12人、家屋倒壊の被害も発生。山岡耕春教授は「日向灘の地震は過去、20年おきくらいに発生している。マグニチュード7クラスの地震が最後に起きたのは1984年。今回は40年ぶりに発生した地震。地震はプレート境界で発生した地震。日向灘では時々起きるタイプの地震。気象庁から南海トラフ地震臨時情報巨大地震注意が発表されることはある程度想定内」とコメント。今回の震源は、南海トラフ地震想定震源域内にあった。南海トラフ地震被害想定、最大震度7、津波の高さ最大34メートル、死者最大32万3000人、避難者最大950万人。「南海トラフ地震臨時情報」発表の流れを紹介。マグニチュード6.8以上の地震もしくは、通常とは異なるゆっくり滑りが観測されると5〜30分をメドに、南海トラフ地震臨時情報調査中となる。有識者による評価検討会の中で、南海トラフ地震と関連があるかどうか精査される。関連がない場合、調査終了。関連がある場合、「巨大地震警戒」または「巨大地震注意」が発表。巨大地震警戒の場合、避難準備、発生後に避難が間に合わない場合、事前の避難。巨大地震注意の場合、地震への備え再確認、地震の発生に注意しながら生活。山岡耕春教授は「今回の地震で正確なマグニチュードを計算したところマグニチュード7であることが分かり、巨大地震注意を出すことになった。この場合、普段の生活に特段制限を駆けることは推奨せず、普段の地震への備えを再確認することをお願いしている」とコメント。南海トラフ地震評価検討会委員・名古屋大学教授・山岡耕春の解説。気象庁は今後1週間は巨大地震に注意を呼び掛けている。SNSでは「九州帰省予定だったけど、地震で帰るべきか、残るべきか迷う」「お盆旅行の予定あるけど、新幹線乗ってるとき地震が起きたらどうしよう」などと投稿。山岡耕春教授は「帰省しないことを推奨しているわけではない。普段通りに帰省して良い。帰った場所のハザードマップ、津波浸水域である場合は避難経路の確認をする。その上で普段の生活を送ることが大事」とコメント。今回の日向灘での地震発生により、和歌山・白浜町では全ての海水浴場で、きょうから1週間程度閉鎖。山岡耕春教授は「海水浴をやめる必要はない。ただし海水浴場にいる場合、仮に地震が起きた時にどのようなルートで避難をするのかをあらかじめ確認する」とコメント。「NEWS DIG防災」アプリを紹介した。