神戸で開かれたアメリカン・ドリームの世紀展。20世紀の文明を代表する製品が展示された。ジョブズさんが24年前に作ったパソコンも並んだ。ジョブズさんがパソコンを開発したのはカリフォルニアにある自宅ガレージ。社員2人、資本金わずか1300ドルのベンチャー企業でした。当時コンピューターは企業や大学の研究所向けに作られた大型のものがほとんどでした。使うのは一部の専門家だけでした。ジョブズさんのパソコンは大ヒット。創業から6年で年間売上10億ドルを達成しアップル社はアメリカを代表する大企業となった。ジョブズさんは注目を集め雑誌TIMEなどの表紙を飾った。パソコン利用者はそれでもなお一部の人に限られていた。当時パソコンを動かすにはコマンドと呼ばれる複雑な記号を打ち込む必要があったからです。ジョブズさんはこの問題を一気に解決する技術を導入。パソコンの一つ一つの機能をアイコンという絵文字で表す。そしてマウスと呼ばれる装置を導入した。マウスを使ってアイコンをクリックするだけで必要な機能を呼び出すことができるようになった。この画期的な技術の導入でパソコン利用者はさらに広がった。ジョブズさんは「どこにもなかったから自分で作ったんです」「最初は自分たちのためにパソコンを作りました。それを友人に見せたらみんな欲しがったので2人で1台1台手作りでパソコンを作り始めました」などと語った。