東京建物がJR東京駅そばに広がる八重洲エリアで取り組む再開発プロジェクト「トフロム ヤエス」。地上51階建てと10階建ての2棟のビルを建設。高層階のオフィスエリアからはスカイツリーなど東京の街並みを一望できる。また、晴れた日には富士山も。オフィスのほか飲食店など70店舗ほどが入る商業施設やおよそ800人を収容できる劇場も整備する。来年の開業を予定しているが大きいエリアの6割は契約が内定している。今回ビルの中に設置される部屋として特徴的なものがある。喫煙室ならぬ「喫泉室」は特許特許技術で全国の源泉から温泉成分を抽出。ミスト化することで湯治体験ができる設備をオフィスエリアに整備する。温泉の成分を吸収しながらくつろいだり作業をしたりすることでリラックス効果があるという。この他、急須で入れたものに近い味わいのお茶をワンタッチで飲めるサーバーを設置するなど仕事中でもリラックスできる空間作りを意識。こうした取り組みがウェルビーイング、心身の健康と幸福の向上につながる。地元の人たちは、東京建物と一緒になって八重洲ならではの歴史を感じる新たなまちづくりに期待を寄せている。一方、東京駅周辺ではさまざまな再開発のプロジェクトが進んでいる。東京ミッドタウン八重洲は三井不動産が手がけている。