消費経済アナリスト・渡辺広明がトライアルHDによる西友買収完了について解説。渡辺氏は「トライアルの連結営業利益は192億円でこの20倍の巨額投資。小さいトライアルが大きい西友を飲み込んだ形。注目はいきなり首都圏に攻め込む点。勝ち組スーパー『オーケーストア』『ロピア』などと勝負になるのでは。毎日特売日が展開されどれだけ良いものを安く提供できるかが勝敗を分けるポイント。『トライアルGO』は近隣の西友で調理された出来立て総菜などを運び販売するため競合との差別化を図れそう。但し、小型店舗は立地で決まるとされ、各社の出店が飽和状態の中、スムーズに出店できるかが成否を分けるポイントになりそう」などと指摘。また「タブレット端末機のレジカートを西友でも取り入れる予定。今後、収集したデータにより西友商品と販売力がさらに強化できると思われる。西友の子会社化で『買い物を面白く、暮らしを豊かに』をコンセプトに店舗拡大、デジタルによる効率化は既に顧客に寄り添った買い物体験の向上のためで、これらが成長の鍵を握るのでは」などと述べた。