物流の2024年問題。福岡県にある従業員数69人の運送会社。この会社で重視しているのは、売り上げの総額ではなく1時間あたりの売上高。評価は営業所ごと。売上が多くても、労働時間が長い営業所より、効率的に稼げた営業所のほうがドライバーの月給とボーナスが高くなる仕組み。運送会社・荒牧敬雄社長「今までの運送業界の商習慣として、長く働いて走れば走るほど稼いでいた。うちの場合は、より短い時間でどれだけ稼げるか」。長時間労働が前提だった業界の体質から抜け出すため、この会社が掲げたのはあえて未経験者を採用する戦略。経験者の少ない若い世代をターゲットにSNSに力を入れている。今、ドライバー59人のうち9割が業界未経験者。平均年齢は33歳と若い職場。ドライバー同士で各現場の荷物量や渋滞情報などを共有することで、短時間で仕事を終える工夫をしている。こうした結果、去年は15人の募集に対し688人の応募があった。