国内の女子リーグ。多くの団体が資金集めに苦戦する中、競技の垣根を越えて共同でスポンサーと契約を結ぶ新たな試みが行われた。今月開幕したサッカー女子のリーグ。プロリーグとして誕生してから4年目を迎えたが、公営権料や入場料とともに収益の柱となるスポンサーからの協賛金は男子のJリーグの10分の1ほど。協賛金をいかに増やすかは国内の女子リーグの共通の課題となっていて、選手たちも危機感を持っている。こうした中、この夏ある試みが行われた。ソフトボールの試合会場で配られていたのは健康をサポートする消費品のチラシ。載っていた。各リーグ（WEリーグ、Wリーグ、Vリーグ、JSA（日本ソフトボール協会））などが参加する日本トップリーグ連携機構が主導して、初めて共同のスポンサーを獲得した。日本の厳しい現状とは裏腹に、今世界では女子スポーツの市場が急成長を見せている。海外のコンサルティング会社の調査では、2年前およそ7億ドルだった市場規模は今年は2倍近いおよそ13億ドル日本円で、およそ1800億円に到達すると予想されている。先月行われた検討会では、参加したリーグの関係者が“前に進む一歩になった”と手応えを感じていた。