先月12日、インド北部のヒマラヤ山脈のふもとにある全長約4.5kmのトンネル内で崩落事故が発生し、作業員ら41人が閉じ込められ、事故発生から17日目の先月28日に全員が無事救出された。人1人が通れるパイプから次々と作業員が救出され、ふらついているようだが救助隊に抱えられて笑顔を見せていた。事故現場はトンネルの入り口から約200m地点でおよそ60mにわたって天井が崩落し、41人の作業員らが取り残された。事故から9日目には長さ約53mの細いパイプを作業員が閉じ込められている空間に挿入し、食事や水などを届けた。翌日には内視鏡カメラで中の様子を確認し41人の無事を確認した。当初は掘削機でがれきを掘って閉じ込められた場所への到達を試みたが、技術的トラブルなどで救出作業は難航する。その状態を見かね、他の作業員から不満や苛立ちが見えたが、救助隊は手作業で慎重にがれきを掘り進め、事故から17日目に救助隊が到着した。BBCによると、直径90cmの鉄管を通して作業員をストレッチャーに乗せて救出した。作業員らはその後、検査を受けたがけが人はいなかった。この救出劇に現地ではお菓子が配られ、花火を打ち鳴らして無事を祝い、インドのモディ首相はテレビ電話で救出された作業員らをねぎらった。
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