創業59周年のショーで披露する新作の打ち合わせ。本番は1か月後に迫っていた。採算は度外視しており商売は下手だった。徹底した美への探究心が日本中にブライダル文化を広めていき、ウェディングドレスの着用率は約90％となった。結婚式を挙げないカップル、写真のみの人も今や4割にのぼっている。式のスタイルや価値観を新型コロナが変え、SNS最盛期となった。女性1人で自分好みのドレス姿を撮影する「ソロウェディング」は誰と一緒に撮影するかも自由である。ブライダル業界は逆風にさらされており、洗練された質の高い海外ブランドも登場し「YUMI KATSURA」は知名度を売り上げに結びつけられていなかった。桂由美が亡くなって迎えた創業60周年、白は白でもブライダル用ではないドレスや記念日に着るアパレルなども制作し人生の晴れの日を彩るブランドを目指すと発表した。