武部さんは松任谷由実の音楽プロデューサーを務めて43年。長い付き合いだから分かり合っているつもりだと話し、ユーミンは独特な世界観を持っているからその世界観がより心に響くように演奏したりアレンジしたりと取り組んでいるとした。武部さんは編曲・作曲・音楽プロデューサー・音楽監督と多彩に活躍する。武部さんの信念は、アーティストの生きざまを楽曲に投影する。武部さんのプロデュースでデビューした一青窈さんは、大学時代に録音したR&Bボーカリストの曲を武部さんに聞いてもらい、それじゃデビューできないとはっきりと言ってもらい、「キミの血にある台湾のルーツの音楽をもっと聴いたほうがいい。キミのソウルを探したほうがいい」と助言を受けた。一青さんは、武部さんは歌詞の一つ一つに全部コメントをつけて考えてくれると語る。どうしたら売れるかではなく、キミの歌がもっとたくさんのヒトに届くためにはどうすればいいかを真剣に自分ごとのようにして考えてくれたという。一青さんは武部さんと歌舞伎や美術館など良いものをシェアし合っていて、ユーミンなど先輩たちの知識も武部さんを通じて授けてくれるそう。
