- 出演者
- 村瀬健介 日下部正樹 山本恵里伽 渡部峻 関まどか
オープニング映像。
ラインナップは「脱北者が証言 北の深刻な問題」「非行少年の矯正は 医療少年院密着」など。
今日から始まった最大10連休のゴールデンウイーク。全国各地の行楽地には多くの観光客が集まる一方で公共交通機関では、混雑も見られた。ANAによると、ハワイ線の予約数は過去最多で、コロナ前の2019年と比べておよそ1．2倍になっている。また国内線も今日が下りのピークで上りは来月6日がピークとなっている。一方、東京駅も家族連れなどで混雑している。JR東海によると、東海道新幹線ののぞみは連休期間中は全席指定席で運行されていて、今日午前の下りは普通車でほぼ満席となっていた。上りは来月6日がピークで午後は空席が少なくなっている。
桜が満開となっている北海道旭川市の旭山動物園で、今日から夏の営業が始まった。旭川は今日、今年最高となる28．4度まで気温が上昇し絶好の行楽日よりの中、家族連れなどでにぎわいた。人気のあざらし館では、水槽をあざらしが通るたびに歓声が上がっていた。今シーズンで、57年目を迎えた旭山動物園の夏の営業は11月3日まで。
沖縄県の那覇市は今日、最高気温30．1度と今シーズン初の真夏日となりビーチではゴールデンウイークで沖縄を訪れている観光客や地元の人たちが既に夏本番の海を楽しんだ。航空会社などによると今年のゴールデンウイーク期間中に沖縄を訪れる予定の観光客は国内客国外客共にほぼ前年並み。
先月、新幹線が福井県まで延伸した北陸の観光地もにぎわいをみせた。金沢市のひがし茶屋街では風情ある町家が並ぶ通りの散策を訪れた人たちが楽しんでいた。また、能登半島地震の被災地七尾市の能登食祭市場ではゴールデンウイーク限定の仮営業が始まり特産品の販売ブースや浜焼きのテントなどが並んだ。出店した人たちは一丸となって能登の魅力を再発信していた。
外国為替市場で27日、円相場が1ドル＝158円台に下落した。およそ34年ぶりの円安水準を更新している。外国為替市場では、日本銀行が26日に今の金融政策を維持することを決めたことを受け、日米の金利差が当面縮まらないとの見方が広がりより高い金利で資金を運用しようと円を売ってドルを買う動きが強まった。円相場は1ドル＝157円台まで下落。その後も円売りが止まらず27日に158円台に突入した。およそ34年ぶりの円安水準。市場で警戒感が強まっている政府日銀による円安阻止のための円買い介入が行われないまま円を売る動きが一段と進んでいる。
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岸田総理の解散戦略にも影響を与える可能性のある衆議院の3つの補欠選挙は明日、投開票が行われる。東京15区は公職選挙法違反事件で自民党を離党した柿沢未途前法務副大臣の辞職に伴うもので9人が立候補している。この選挙区では有権者の9％を超える4万707人が昨日までに昨日までに期日前投票を行っている。島根1区は細田前衆院議長の死去に伴うもので、自民党の新人と立憲民主党の元衆議院議員による唯一の与野党対決となっている。長崎3区は、派閥の裏金事件で自民党を離党した谷川弥一前衆院議員の辞職に伴うもので、立憲民主党の前職と日本維新の会の新人による野党一騎打ちの構図。今回の補欠選挙は総選挙の前哨戦と位置づけられ、結果は岸田総理の解散戦略に影響を与える可能性がある。
能登半島地震の発生から間もなく4か月。冬から春へと季節が移ろう中被災地の奥能登に駐在するJNNのカメラマンが地域を見つめてきた。発災以来ずっと気にかけている人がいる。輪島市門前町山あいの集落に暮らす、岡山さん夫婦。2頭の能登牛を飼育していてここを離れられない。地震で自宅は全壊。無事だった米蔵で生活を続けていて、いまだに電気水道が使えない。
ブルージェイズ2−12ドジャース。2番指名打者で出場した大谷。ドジャースの日本出身選手最多ホームランまで、あと1本に迫る中、1回の第1打席。ライトへ3試合ぶりとなる今シーズン7号アーチ。ここ5試合で3本のホームランを放ち絶好調の大谷。ロバーツ監督が持つドジャースの日本出身選手最多ホームラン記録に並んだ。
レッドソックス1−7カブス。カブスの今永昇太は今シーズン5度目の先発登板。打球に見事な反応を見せピッチャーライナーにしとめると、更に華麗なグラブトスでアウトを奪う。今永は無傷の4勝目。
神奈川県小田原市の酒匂川では親子が参加してあゆの放流体験イベントが行われた。放流されたのは、地元の漁業協同組合から提供された稚魚およそ5000匹。自然への興味を持ってもらうために小田原市などが主催し今年はおよそ200人が参加した。
全国の気象情報を伝えた。
北朝鮮は、コロナを理由にほぼ4年間国を閉ざした。この間、何があったのだろうか。北朝鮮南部ファンヘナムドで去年4月撮影。男性が一人、倒れ込んだまま動かない。たばこをくゆらせる物乞いに来た男性。これらの映像は韓国に脱北した男性が北朝鮮のスマートフォンで撮影したもの。コロナを理由に北朝鮮が国を閉ざす中、飢える住民たちを捉えた貴重な映像。先月、映像を撮影した青年にソウルで会うことができた。30代前半だというキムさん。軍や警察関係者も同席。警護と監視のため。多くの脱北者が中国やロシアなど第三国を経由するのに対してキムさんは海を渡って韓国に入った。妊娠中の妻と母親、弟家族の総勢9人で韓国ヨンピョン島を目指した。キムさんが脱北を目指すようになった理由。それは個人の自由や権利が認められない社会に絶望したからだった。コロナ後、政府は国民の管理を更に強化。食糧は専売制となり人々は足りない米などを闇取引で買い求めた。ある日、キムさんの家に取り締まり機関の保安員が捜査令状を持ってやってきて蓄えていた米を運び去ろうとした。何日も脱北を決行する機会をうかがった。選んだのは波が高く月明かりが僅かにある曇りの日。台風が近づいていて警備艇が撤収する可能性が高い。しかし、それは賭けでもあった。
海を挟んで北朝鮮に接するカンファ島。海岸線には延々と鉄条網が続く。対岸に広がっているのが、キムさん一家が住んでいたファンヘナムド。コロナ以降、扉を閉ざした北朝鮮内部で一体、何が起きていたのだろうか。2020年1月以来、北朝鮮はコロナを理由に厳格な出入国制限を行い人と物の行き来が止まった。韓国に渡る脱北者の数にも明確に表れている。多いときには年に2000人を超えたがこの4年間で激減。徹底的な統制によって北朝鮮は苦難の行軍と呼ばれる1990年代の大飢きん以来の食料不足に陥っていた。食料不足が深刻化するとともに凶悪犯罪が急増。北朝鮮は、韓国文化の流入に更に神経をとがらせている。韓国のシンクタンクが入手した公開裁判の映像。映像によると、2人の少年が韓国の映画やテレビ番組を視聴、配布したとして懲役12年の刑が言い渡された。傍聴席には見せしめのためか被告と同年代とみられる若者たちが座る。皆、マスクを着けていることからコロナ流行時の映像とみられる。キムはそれまで淡々とインタビューに応じていたが政治の話題になると「政治的な発言は出来ない」とコメントした。
長年、北朝鮮国内の協力者を使って住民の生活をウオッチしてきたアジアプレスの石丸次郎さんはキムさんの証言について「キムさんというのは、いわゆる北朝鮮でいうトンチュ＝新興富裕層。私たちは主に北朝鮮の北部地域、中国に近い地域で北朝鮮内部の取材協力者と一緒に調査取材をしているが、私たちの取材パートナーたちがずっと伝えてきたコロナ以降の北朝鮮の国内情勢と彼の証言が本当に驚くほど一致をしていた」。経済が打撃を受けていても軍事優先路線は変わらない。2020年以降、キムジョンウン総書記は100発を超える弾道ミサイルを飛ばした。更に、南北関係の根本を揺るがす動きを見せ韓国に大きな衝撃を与えている。去年末になって北南関係は同族関係ではないと宣言し、韓国を第一の敵対国と見なすよう憲法の改正を指示。これまで北朝鮮の対南政策は統一も対話も同じ民族であることを前提としてきた。祖父のキムイルソン氏、そして父のキムジョンイル氏と受け継がれてきたこの前提を完全に覆した形。トップの方針転換に従うように国営テレビの天気予報からは今年1月から、韓国の領土が消された。アジアプレスが連絡を取っている北朝鮮内部の協力者からは街なかのスローガンを修正するよう指示が出たという情報も。西江大学・ワンソンテク客員教授は「金正恩氏が若くして独裁体制を継承できたのは帝国主義の侵略から朝鮮半島の半分を守っていて残り半分の韓国解放が北朝鮮の使命という大義があったから」とコメントした。
ワン教授は、ジョンウン氏が自らの権力の源が世襲によるものであることに不満を抱いているのではないかとみる。西江大学・ワンソンテク客員教授は「世襲した指導者としてではなく、これからは自身のカリスマ性をもって指導者として認められようとする決心の表れ」とコメント。今後、ロシア、中国などと連帯し米国と対じする新冷戦構造が強化された場合、キムにとって追い風になる可能性がある。
およそ30年前に脱北したイミョンボクさん。イさんは6年ぶりに宣伝ビラを風船につけて北朝鮮に飛ばす準備をしている。これは中国の元、北朝鮮のお金。ビラには北朝鮮の体制がいかに欺まんに満ちていて住民が搾取されているか細かい文字でびっしり書かれている。技術者出身のイさんは、ビラを飛ばす風船を独自に開発。20年前から飛ばしている。うまく風に乗るとピョンヤンの先まで飛ぶ。キムジョンウン総書記の妹ヨジョン氏は風船ビラに関わる脱北者を人の価値もないクズと強く批判。北朝鮮に融和的だった当時のムンジェイン政権はビラを飛ばすことを禁止する法律を制定したが、去年、法律が表現の自由に反するとの違憲判決が出た。イさんは晴れて活動を再開することになった。
脱北者のキムさんは2時間にわたるインタビュー中、インタビュアーに対する警戒をひとときも解かなかった。最後は、インタビュアーの目を全く見なくなった。机の下ではスマートフォンをしきりにいじっていた。キムさんが北朝鮮を出てまもなく1年。キムは北朝鮮社会で生き抜くルールにいまだ縛られているようだった。
日下部キャスターが脱北者キムさんについて話した。「キムさんは脱北して1年足らず。いまだに北朝鮮にいたときの緊張を引きずっているようだった。インタビューの中でも私が彼を陥れようとしているんじゃないか、本当のことを話していいんだろうか、そんな迷いを感じた。北では、ああじゃないと生き残れない、ある意味彼は犠牲者なんだと思えるようになった。長年、北朝鮮の内部情報を取材してきたアジアプレスの石丸次郎さんが、このコロナの4年間ほど情報が遮断されたこと、これはかつてなかったことだと言っていた。国際的には存在感が増しているように見える北朝鮮だが内部では過酷な統制を更に強めている。たとえ、食料があってもそれがなかなか住民の手に渡らないという非常に悲惨な状態になっている」とのこと。