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秋田県鈴木知事は小泉防衛大臣と面会し、クマ被害への支援のため自衛隊派遣を要請。小泉防衛大臣は「クマ害とどう向き合うかを政府全体で考える必要性も出てきている」などと述べた。鳥獣対策で自衛隊が派遣されたことは過去にも。北海道・白糠町ではエゾシカによる農作物の食い荒らしなどが災害級の被害になったため自衛隊に協力を要請した。自衛隊はヘリコプターを使ってシカの位置を伝え、死骸の運搬作業などを担当。1959年には新冠町でトドがあみを食いちぎるなど被害が深刻化し、自衛隊がトドに機銃掃射。新冠町によると、地元の漁業組合が駆除に失敗したため当時の新冠村が自衛隊に駆除を依頼したという。新冠町郷土資料館によると、当時の射撃の名目は駆除ではなく訓練だったという。今回秋田県が要請した支援は、武器の使用を伴わない罠の設置や捕獲・駆除したクマの輸送など。秋田県は「自衛隊の派遣に前向きな回答をいただけた」としているが、小泉防衛大臣は「過度な負担が増えて国防の練度が下がることはあってはならない」などと話した。
