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アメリカのワシントン・ポストは29日、今月中旬に国防総省内で共有されヘグセス国防長官の署名が入った暫定的な国家防衛戦略指針とされる文書の内容を伝えた。それによると、優先事項として中国による台湾侵攻の阻止やアメリカ本土の防衛の強化が挙げられているという。戦争を想定した計画を立てる場合は中国との争いのみを考慮し、ロシアの脅威については主にヨーロッパが対応すると位置づけられているとしている。そのうえで、ロシアやイラン、北朝鮮の脅威を抑止するために同盟国に対し防衛分野でさらなる費用を負担するよう圧力をかけることが盛り込まれていると伝えている。トランプ政権はウクライナ情勢を巡りヨーロッパがさらなる役割を担うべきだとしているほか、インド太平洋地域については台湾に大幅な防衛費の引き上げを求め、日本など同盟国と協力して中国への抑止力を高めたい考えを示している。