列島ニュース 広島局 昼のニュース
使った水を浄化して繰り返し循環させることで家庭の水をまかなうシステムを民間企業が開発し全国初の実証実験が始まった。実証実験は竹原市の中山間地域の集落で今年3月から行われており、東京のベンチャー企業が開発した水を循環させるシステムが取り付けられている。このシステムでは生活用水については、使った水を微生物やフィルターで汚れなどを取り除いて繰り返し使えるようにする。飲み水については雨水を浄化してまかなう。開発した企業は、このシステムが実用化すると集落や住宅まで水道管を通す必要がなくなり維持管理の費用を削減できるとしている。この集落では7年前の西日本豪雨で市管理の水道管が壊れ断水が発生したが、このシステムでは水道管を使わないため災害時でも断水しにくい。実証実験は約1年かけて行われる。