NHKニュース7 (ニュース)
きょうから新年度予算案の実質的な審議が始まった。立憲民主党が政府の予算案では物価高などに対応できないとして修正するよう求めたのに対し、石破総理大臣は「最善の提案をしている」とする一方、各党の意見も聞きながらよりよい政策の実現を目指す考えを示した。また選択的夫婦別姓を巡り自民党内の一部から出ている旧姓の通称使用を拡大する案では「不都合は解消されない」と指摘されたのに対し、石破総理大臣は「より多くの理解を得られるよう論点を整理し、解を見いだすことに政府も責任を持つべきだ」などと述べた。自民党・小野寺政調会長は「(生成AIは)日本国民が安全安心で使えることも大切だ」、石破首相は「安心・安全なAIの研究開発、活用ができるか、基本計画をつくっていかなければならない」などと述べた。自民党・中曽根康隆氏は「最重要事項である拉致被害者の奪還が置き去りになることは絶対に避けなくてはならない」、石破首相は「解決するのは当然、わが国の努力によるべき」などと述べた。立憲民主党・長妻代表代行は「裏金議員に使途の公開を指示をするか」、石破首相は「党として適正に判断していく」などと述べた。衆議院予算委員会の理事会では、野党側の提案により新たに設けることになった省庁ごとに専門的な質疑を行う省庁別審査を来月5日から7日まで開催することで与野党が合意した。自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、参議院政治倫理審査会に、いずれも旧安倍派で元文部科学大臣の末松信介氏と高橋はるみ氏が出席した。このうち末松氏は、安倍元総理大臣が取りやめを決めた還付が再開された経緯を疑問に思って、有力議員に問いただしたことを明らかにしたうえで「返答はなかった」とした。また、高橋氏も「派閥幹部に一連の問題の経緯を尋ねたものの明確な回答はなかった」と説明した。