ニュースウオッチ9 (ニュース)
熱中症の救急患者の治療を行う、川崎市の総合病院。連日搬送者が相次いでいて、多い日には5~6人が運ばれてくるという。医師によると高齢者が多いということだが、若い人も例年より目立つという。総務省消防庁は2017年から熱中症による救急搬送の状況を住居や道路、仕事場など8つに分類して公表していて、NHKがこのデータを基に発生場所の状況を調べた。その結果、道路が占める割合が年々増加傾向にあることがわかった。近年の気温上昇が道路での熱中症リスクを高めているとみられる。都内のIT企業が開発したアプリでは、地図上で太陽の位置と建物の高さから日陰を確認することができる。埼玉県熊谷市の市役所前のバス停には、特殊な素材が使われたテントが設置されている。市は効果を確認しながらイベントや休憩所で活用する予定にしている。専門家は「ここ数年暑さのレベルが数段上がっていて、従来の対策では対応できない」と指摘している。
