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日本が世界に誇る文化の1つ「漫画」。アニメなどを含めたコンテンツ産業の輸出額は5.8兆円、半導体産業などを超える経済効果を生み出していて世界を見据えた”グローバル戦略”は必要不可欠。絵だけで物語を展開し、言語の壁にとらわれないジャンルは「ワードレス漫画」と呼ばれている。きょうKADOKAWAが初めて開催したのは、ワードレス漫画を集めたコンテストの表彰式。104の国と地域から1126件の応募があり、オリジナル部門の金賞には少年が困難な状況の中で成長していく様子を描いたカナダの作品が選ばれた。受賞者は連載に向け編集者がサポート、KADOKAWAではIPを生み出すことに力を入れていて7000点のIP創出を目指し、海外企業のグループ化にも注力している。2015年に子会社化したマレーシアの出版社では、マレーシア最大規模のIP部門を設立し、テーマやキャラクター設定・カラー入れなど自社クリエイターが手がけている。マレーシアで刊行後日本にも逆輸入した作品もあり、関連シリーズは日本国内で500万部を突破した。さらにこの会社では、言語ごとの翻訳部門の設立にNFTや電子メディアの展開、海外プロモーションなどにも力を入れることで、IPの露出機会を増やし作品の可能性を広げている。