報道ステーション (ニュース)
米軍・横田基地に国と自治体の調査が入った。調査が行われたのは消火訓練エリア。飛行機の形をした構造物に火をつけて消し止める訓練が行われ、PFASなどを含む泡消火剤が使われてきた。PFASは有機フッ素化合物のことで、その一部には発がん性などが指摘され、自然界でほとんど分解されない性質を持っている。米軍によると、8月の大雨でPFASを含む水が大量に漏れ、排水設備を通じて基地の南西部に流れ出たという。貯水池に残留していた濃度は1620ng/Lで、国の暫定目標値の30倍以上に上る。横田基地では2016年以降PFASを含む泡消火剤を使っておらず、残っていたものも全て今年5月末までに廃棄したとしている。ただ過去どれくらいの期間にわたりどれほどの量を使っていたかは明らかになっていない。周辺住民は地下水の汚染を懸念している。基地との関連は不明だが、多摩地域などの浄水施設でPFASが検出されている。現在都内12か所の浄水施設にある水道水のもととなる井戸40本から検出され、取水を止めている。京都大学大学院医学研究科・原田浩二准教授は「土壌の調査が不可欠だ」と言う。