迷走する日本製鉄によるUSスチールの買収問題。まもなく運命の日を迎える。米国時間の23日、CFIUS(対米外国投資委員会)は日鉄による買収の安全保障上のリスクについてバイデン大統領に勧告する。ただ委員会の意見はまとまっていないとも報じられていてバイデン大統領に判断が委ねられ買収が阻止される公算が高まっている。こうした状況の中、日鉄側が頼る相手がいる。バラード・パートナーズのジャスティン・セイフィー氏は日本製鉄側から依頼を受け、米国政府に買収の承認を働きかけるためのロビー活動をしてきた。バラードパートナーズが米国でもっとも強いパイプを持つとされるのがトランプ次期大統領。女性初の首席補佐官に就任するスージーワイルズ氏もバラードパートナーズの元幹部。そのトランプ氏へのパイプを期待する日本政府はバラードパートナーズと去年4月に契約。米国でのロビー活動を依頼している。「最終的にトランプ次期大統領は米国のビジネスがうまくいくこと。あるいは米国労働者と活動する非米国企業の成功を望んでいる」とコメント。