情報ライブ ミヤネ屋 (ニュース)
新たに売り渡されるのは20万トン。2021年産の“古古古米”10万トンに加え2020年産を10万トン。いわゆる“古古古古米”が初めて放出されることになる。まずは21年産についてあす午前10時から受付を開始。大手小売業者や中小スーパーに加えて町のコメ屋も対象で、量の上限は設けないという。気になるのは“古古古古米”の品質。またしても野党から飛び出した“家畜のエサ”発言に小泉大臣は「政府備蓄米は有事の際には主食用として供給できるように主食用としての品質の維持を図っているので、『これはそもそも人が食べているものではない』というご指摘は備蓄米制度の運用の趣旨や実態と異なるものなので大変遺憾。」などと述べた。新たな備蓄米の放出が発表されるなか、けさ東京駅に到着したのは「アイリスオーヤマ」の備蓄米。東京駅構内のイベントスペースに陳列され販売会が開催された。「いち早く」をモットーにどこよりも早く備蓄米販売にこぎつけたアイリスオーヤマ。インターネット販売は即完売し、店頭に並べば行列ができる盛況ぶりを見せていた。そしてきょう、新幹線を使い5kg入りの備蓄米200袋を東京へ輸送。1袋2160円で東京駅と上野駅で事前予約者に販売された。きのうスーパーで販売されるコメの最新価格が発表された。農林水産省によると先月26日から今月1日までの1週間で販売されたコメの平均価格は前週より37円値下がりし、5kgあたり4223円となり2週連続の値下がりとなった。そんななか小泉大臣が備蓄米を放出したことによりコメ市場に変化が起きている。それがスポット取引の価格だ。「スポット取引」とはJAなどの集荷業者を通さず主に卸売業者同士で行う取引のこと。従来コメが余っている業者が足りない業者に売るなど効率よくコメを流通させるための仕組みだ。しかし今回のようにコメ不足が起きると両者間でコメの取り合いとなりスポット価格が高騰。農水省もこれがコメ高騰の一因だと指摘していたが、関係者によるとそのスポット価格がいま落ち着きを見せているという。あるコメ販売店では関東産コシヒカリのスポット価格が先週月曜日は約4万9000円だったが、現在約3万5000円に下がっているという。スポット価格の値下がりについて小泉大臣は「これから3000円台という方向に向けて安心する暇はないので、スピード感を緩めずにやっていきたい。」などと述べた。
そしてきょう番組が取材したのは埼玉県にあるスーパー「新鮮市場」。早ければ今月末にも備蓄米を入荷予定だというがこうしたなか2kgのコメが売れだしているという。大阪市内にある「フレッシュマーケット アオイ」では以前、江藤大臣が放出した備蓄米を入荷したことがあるそうだが、現在のコメの店頭価格はまだ高止まりしている。このスーパーでは備蓄米放出後の6月以降もコメの価格の値下がりは見られないという。コメの平均価格は下落傾向にあるものの消費者にはまだまだ実感がない様子。