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今度の日曜日に大河ドラマ「光る君へ」の総集編が一挙放送されることが決定した。総集編をより楽しんでいただくために、脚本を手がけた大石静に名シーンの数々を解説した。完結した大河ドラマを振り返り「1000年前と今と人の心は変わらないなということは思った。親を思う気持ち好きな人を思う気持ち兄弟の感じとかそういうのってほとんど変わらない」とコメントした。まず注目してほしいというシーンが、以前このコーナーでも深掘りした3人の娘を天皇に嫁がせ栄華を極めた道長が歌を詠む場面。「物語の中でも直前に実資にすごく批判され、仲良しの公任にも左大臣を下りろと言われ、そして3人の我が娘たちに父上の道具だとすごい反発され、そしてあの宴にのぞんだ。本当にまひろとの約束を果たそうと真面目に思ってやってきたけど何も成せていないし、むなしいなと思いながら、今夜ぐらいはよい夜だと思いたいなくらいの気持ちで詠んだというのが我々の解釈。」とコメントした。続いては、まひろが娘・賢子のことを道長に告げるシーン。「物語を書き上げて、彰子もすっかり立派な太皇太后になってしまって自分を必要としていないしもう行きどころがない。イライラしている。その気持ちを道長に当たったっていうような感じで書いていた。まひろはあそこで言うんだ言ってやろう!と思って言ったと思う。」とコメントした。その後、須磨の海岸を走った場面は「都という鳥かごから出てぱーって走ったっていうふうに受け取った方も大勢いらしたと思うけど、私はもっとやり切れない気持ちでやってられないなっていう気持ちで走ったと思う。」と解説した。撮影終了後、F4と呼ばれた貴族を演じた俳優たちからスピンオフを書いてくれと言われたというが「もう書きたくないわって言ってる。」を返したと明かした。