「核の使用は許されない」 被爆者の思いは届いたのか

2025年12月10日放送 18:02 - 18:06 TBS
Nスタ 戦後80年 つなぐ、つながる

核兵器が何をもたらすのかを存在と証言で示し続けてきた被爆者たち。日本被団協のノーベル平和賞受賞は核兵器が二度と使われてはならないことを改めて世界に伝えた。受賞に力を得て始まった被爆80年。被爆者らはこのチャンスを逃すまいと、これまで以上に動き声を上げてきた。トランプ大統領が再び就任したアメリカは6月、核の脅威を阻止するとしてイランの核施設を攻撃。トランプ大統領は「広島や長崎を例えにしたくはないが、本質的に同じもので、あの攻撃が戦争を終結させた」と述べた。長崎原爆被災者協議会・田中重光会長は「いまの国際情勢を反映して、なかなか難しい面もある」と話した。核問題の専門家はノーベル賞受賞で核の非人道性に光が当たった一方で、核依存を高める論拠にもされてしまったと指摘する。
ノーベル平和賞を受賞した日本被団協だが、被爆者の高齢化という課題に直面している。代表委員・箕牧智之さんは持病の心不全で入退院を繰り返していて、きょうは東京での役員会を欠席した。箕牧さんは3歳の時、原爆投下直後の広島市内に入り被爆した。受賞後は被爆証言の依頼が相次ぎ、外出許可を取って病院から駆けつけたこともあった。海外でも核兵器廃絶を訴えた。箕牧さんは「世界に通じる“被爆者”。期待とは裏腹に世界の戦争が止まらん」と話した。ノーベル平和賞を追い風に世界に被爆者の願いが発信された。しかし、足元の日本で高市総理が非核三原則を見直すか明言を避けるなど、核をめぐる情勢は1年前より厳しさを増している。全国の被爆者の平均年齢は86.1歳。広島県内でかつて73あった被爆者団体は半分以下の28に減っている。


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