ドキュメンタリー「解放区」 ドキュメンタリー「解放区」
日本の死刑について米澤敏靖さんは裁判員裁判で死刑判決を出した。死刑の実態を知らされていないのに極刑の判断をくだされたことに不当だと感じたという。米澤さんが裁判員裁判を務めたのは2009年に川崎市のアパートで、津田寿美年元死刑囚が大家の男性ら3人を殺害した。 その後裁判員裁判で死刑判決に。死刑囚はその後自ら出した控訴を取り上げ死刑が確定。米澤さんは自らが出した死刑判決で執行されることに怯えていたという。そこで死刑についての情報開示が進むまで執行停止を求める要請書を作成し法務省に提出。しかし法務省は裁判員裁判の死刑では初めてとなる津田元死刑囚の刑を執行した。それから10年、国の死刑についての情報開示に米澤さんは何も変わっていないと感じると答えた。そこで死刑について国民的議論を促すよう求める新たな要望書を作成した。