「自分の力で」進化した”車いす”

2024年6月30日放送 7:05 - 7:13 テレビ朝日
サンデーLIVE!! ヒライシ未来視点

車椅子で生活する人の次世代モビリティは、茨城県つくば市で誕生した。手がけるのが筑波大発のベンチャー「Qolo」。開発責任者・Qolo代表取締役・江口洋丞さんが案内。Qoloモビリティモデルは、老化により筋力の衰えた人や、けがや病気などで下半身にまひがある人でも、電力の補助なしで自分の力を使って立ち上がることができる。可能にしたのがガススプリング。座っている時は圧縮状態でロックがかかっている。ひじ掛けを操作し、立ち上がる時に体を前にずらすとロックが解除され、ガススプリングが伸びる力を使い立ち上がる。座面は姿勢の変化に合わせ連動。重心のバランスを取りながら立ち上がることができる。座面に体重をかければガススプリングが縮まり、体重を支えながら変形。立ち上がって移動するだけでなく、状況に応じて一般的な電動車椅子と同じように移動が可能。前後左右、旋回も可能なため狭い場所でも小回りが利く。身長や体重は人によって差があり、障害の度合いや力も異なるため、コンピューター上では200万通り以上のシミュレーションを重ねたという。立つことに慣れていない車椅子利用者の負担を考え、座ったままでも移動できるよう設計も見直した。
開発初期の段階から関わってきた木戸俊介さん。29歳の時に事故で脊髄を損傷。担当医の紹介で、Qoloの開発プロジェクトに参加した。2019年つくば市で行われたG20貿易デジタル経済大臣会合。特設ブースに視察にやってきたのが当時、外務大臣だった河野デジタル大臣。車椅子利用者に取材を行い、やってみたいことを本人が再現したイメージ映像の紹介。Qoloモビリティモデルはまだ試作段階だが、現在、医療機関や施設などで試験導入されている違うモデルも。J−Workout(脊髄損傷者専門トレーニングジム)では、Qoloリハビリテーションモデルを70人が利用している。


キーワード
つくば市(茨城)河野太郎Qolo

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