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森圭介が、3000年以上の歴史を誇り、日本最古の湯と言われる愛媛県松山市の道後温泉に来ている。道後温泉本館は大規模な保存修理工事を終え、今月11日から営業を全館で再開。松山市内では1週間前、約2kmの場所にある観光名所・松山城の斜面で土砂崩れが発生。観光への影響も懸念される中、新しく生まれ変わった道後温泉に期待が寄せられている。地元の方々の思いを取材。
愛媛県松山市のシンボル・松山城がある山で大規模な土砂災害が発生。麓の住宅に住んでいた家族3人が巻き込まれ死亡。1週間が経った今も自宅に戻れず、避難所などで生活をしている住民もいる。松山市の中でも主要な観光地である松山城は登山道が全て封鎖され営業を中止。再開までに1か月程度かかる見通し。そばにある商店街では夏の観光シーズンを前に閑散としていた。東雲かまぼこ・堀本慎二代表は、1週間経ってもさっぱりで観光客が居ないと話していた。銀しゃり鯛めし 媛の魚では、通り見てもらったら…ガラガラと話していた。
観光客の減少に悩まされる中、期待されているのが3000年以上の歴史を持つ“日本最古の湯”と言われる「道後温泉」の復活。国の重要文化財に指定されている道後温泉本館は約5年半前から保存修理工事をしていたが、先週木曜日に全館で営業を再開。今回の工事で老朽化対策を進め、雰囲気は可能な限り昔のままにしている。さらに、現代のニーズに合わせた改良も加えられた。観光スポットの復活から1週間、道後の町は多くの観光客でにぎわっていた。元祖 宇和島鯛めし 丸水 道後店「鯛めし」を紹介。道後温泉の復活でさらなる観光客の増加に期待が高まっている。丸水・越野常久店長は、本当に多いときは1日で300食ぐらい出ると話していた。
道後温泉の温泉宿でも多くの客室数を誇る道後プリンスホテル。夏休みの観光客の増加を見込み、最上階に露天風呂付きの客室を新たに着工中。さらに、頭を悩ませているのが働き手不足。若い働き手を確保するために休館日の拡大に踏み切った。繁忙期の前後に大型連休を設けるなどして従業員の休みの日数を増やし、宿泊業界の休みづらいイメージの改善を図る。道後プリンスホテル・佐渡祐収代表取締役社長は、当初（土砂災害の）事故が発生したときは問い合わせが非常に多くあった、などと話す。
松山を代表する2つの観光地、松山城と道後温泉だが、その一つを欠く中で観光客が道後温泉について「初めてだけど懐かしい」と話した。古き良きものは残しつつ、今の時代にアップデートする道後温泉に地元の期待は高まっていた。