ポツンと一軒家 フランスのポツンと一軒家
クリストフさんに案内してもらい、山奥で養鶏農家をしているエリックさんとマルタさんを紹介してもらった。敷地は1ヘクタールくらいで2000羽の鶏を放し飼いで育てている。4棟の細長い建物は全て鶏舎であると話す。またセイコーの腕時計をしていて精確だから好きとエリックさんは話す。1棟目は空っぽで本当だったらひよこが届く予定だったがまだ届いておらず来週になるという。スタッフは残念ということで前回届いた時の動画を見せてくれた。ヒナのために母鶏の体温と同じくらいの35度に室温を保ち、5週間経って大きくなったら外に放す。4棟の鶏舎は出生日別に飼育される。2棟目には生後35日目でまだ雛鶏であるがかなりの大きさになっていた。1棟1000羽入れることはできるが定数いっぱいに入れると暑さで弱ってしまうため700羽ほどにしている。飼育されているのは2種類の品種が掛け合わされ「青い足」と呼ばれている。
ここで仕事があるクリストフさんと神谷さんはお別れとなった。3棟目には生後80日の鶏が飼育されている。出荷までに最低でも90日で100日くらいが理想。ここで鶏の鳴き声について日本では「コケコッコー」であるがフランスでは「ココリコ」、コロンビアでは「キッキリキー」と聞こえるという。見学のために扉を開いているが1羽も出てこない理由について犬が見張っていると話した。しかし、鶏舎は窓などが解放され、鶏が自由に放牧できるようなっている。放牧地は急斜面となっていて、毎日動き回るためいい筋肉がつく。また、鷲などの猛禽類から逃れるため本能的に木の下に隠れているような様子を見せる。放牧は明るい間の半日のみで、ほとんどが自分で鶏舎に戻り、戻らない鶏は2匹の犬が戻してくれる。犬はボーダーコリーで「キンバヤ」と「マヤ」と名付けられている。放し飼いの飼育方法を多なっている養鶏農家は他にもいるが数は少ないという。さらに元々攻撃性の高い品種で飼育が難しい。それでもシェフからは人気でその分普通の鶏よりも高級となっていて、スーパーの鶏肉と比べ約3倍だという。儲けについて聞くと儲かるが出費はすごいと話した。