ワールドビジネスサテライト (2025年 世界経済のリスク)
中国は経済の立て直しが課題となる。習近平国家主席は新年の挨拶の中でトランプ政権を視野に「外部環境の不確実性による試練があるが努力によって克服できる」と言及している。2017年の第1次トランプ政権を経て平均での対中関税は3.1%から16.2%まで増加してしまっているが、中国は第三国経由での輸出を増やす対応を取った。対するアメリカは迂回輸出に対しても対応を取ることが予想される。IMFはトランプ氏が10%の対中追加関税に動けば中国の実質GDP成長率は0.2ポイント減となると試算している。中国政府は内需喚起に向けて約6.5兆円の特別国際を発行して家電や自動車の買い替え支援を進めてきたが、さらに先週金曜日にはスマホ・タブレットなどの通信製品や農機具にも幅を広げていく方針を立てている。