イット! ソレってどうなの?
9月に東京で行われる世界陸上の代表選考を兼ねて昨日行われたマラソンレース。レース中盤、コースを間違えるなどペースメーカーが複数のアクシデントを起こしてしまった。今日のテーマは、「ペースメーカーのミスなぜ起きる?」。昨日開催された名古屋ウィメンズマラソン 2025には市民ランナーも含め約1万9000人が参加した。日本歴代9位のタイム2時間20分59秒で日本勢トップの2位となった佐藤早也伽選手が世界選手権の代表選手入りに大きく前進した。そんな中、序盤から続出していたペースメーカーによるトラブル。日本では2000年代に入ってから制度が取り入れられ、設定された距離を一定のペースで走りきり選手を先導、戦闘を走ることで風よけの役割も担う。最初のトラブルは10km地点の給水ポイントで起こった。紫のユニフォームを着たペースメーカーが急に立ち止まりコースを逆走。さらに15kmkの給水ポイントでも2人のペースメーカーが強引に給水するなどレースは混乱。23km過ぎにはペースメーカーがコースを間違えて集団もそれについていきタイムロス。佐藤早也伽選手だけがミスに気付いて右に曲がる正式なルートを伝えると、集団が慌てて元のコースにもどる現象も。パトリック・ハーランは、アメリカだとペースメーカーがうっかり優勝してしまうこともある、2人3脚の仕事なので大事に選んで運用してほしいと話した。スポーツ文化評論家の玉木正之氏は、ペースメーカーよりも前でコースを誘導している係員が配置されているか、誘導する警察官の車をどのような距離に置くか、主催者は緻密に計画を立てないといけないと話した。先月24日の大阪マラソンでは、男子の先頭集団が30km過ぎの折り返し地点に気づかず通り過ぎた。