モーサテ きょうのマーケット
ふくおかフィナンシャルグループ・佐々木融の解説。ドル円予想レンジは148.20円~150.00円。注目ポイントは「日本売り」。CPI後、若干ドル売りとなったが、その後は円安主導で148円台となった。その後はアメリカの金利が上昇し始めたためドル高主導となり149円台になった。4月2日にトランプ大統領が相互関税を発表後のドル円下落分がほぼ帳消しとなった。きょうも円安ドル高基調が続きそう。日本の10年国債金利と円の名目実効レートのグラフによると7月以降、金利が上昇しながら(日本の国債が売られながら)円安と連動が続いている。海外投資家が参議院選挙の不透明感や日米通商交渉の先行きを不安視して日本売りにつながっている可能性はあるが、そこまで懸念することはない。IMM通貨先物投機筋の円ポジションとドル円のグラフによると5月以降、円ポジションが少しずつ縮小してきている。政府のバラマキ懸念が実現し日米通商交渉が妥結し日本が円を売らなければならないと明確に見えてきた時に日本の国債が格下げされると日本売りにつながるリスクがある。