モーサテ きょうのマーケット
きょうの為替について井野鉄兵が解説。きょうの予想レンジは147.00円~149.00円。ジョルツが弱い数字でベージュブックも下方修正されておりドルは重い。おととい、財政金融政策両面から円安になる場面があった。金融政策についておとといの午前中は、日銀の氷見野副総裁が挨拶を行った。氷見野副総裁は1月の発言が翌週の利上げの先鞭を付けたという風に言われており、今回も近い将来の利上げを予告する前向きな発言があるのではないかという風に考えられていた。実質金利は円相場のトレンドも左右しており、今年の序盤は1月の利上げや氷見野副総裁の発言もあり、さらなる利上げの期待も盛んに行われた。当時の円高は実質金利の上昇に伴うものだったが、今は利上げの再開がいつかに関心が寄せられており、その先への意識が高まっているとは言いにくい状況。おとといの夕方、自民党の森山幹事長の辞意表明が円売りの反応を呼んだ。今年度に入って消費税の引き下げなどが参院選の焦点となる中、超長期金利の上昇と円安が足並みを揃える格好になっている。日米の金利差が縮小して円の実質金利が上昇する中にあっても円高にならなかった要因がここにある。