ニュースウオッチ9 (ニュース)
福岡・福岡市にある、妊産婦を支援する施設には、孤立や生活への不安を抱える妊産婦から助けを求める声が多く寄せられているが、家族などに知られることを恐れ、支援に結び付かないケースもある。産前産後母子支援センターこももティエ・瀬里徳子センター長は「具体的な支援につながるケースは相談のごく一部」と語った。支援の入り口にたどりつけないケースも。こども家庭庁によると、虐待によって死亡した子どもは、2022年度は全国で56人。年齢別では、半数近くの25人が0歳で、このうち15人が生後1か月未満の新生児だった。ほとんどが生後直後に遺棄されて死亡。予期せぬ妊娠などで孤立した状況で出産し、周囲に相談することができないまま、遺棄につながったケースが多い。関西大学・山縣文治名誉教授は「妊娠の届け出をしない人などがアクセスしやすく、匿名でも受けられる支援の必要性」を指摘。