NHKニュース7 (ニュース)
3月の米類の消費者物価指数は前年同月比92.1%の上昇となった。民間シンクタンクがごはん1杯と食パン1枚を比較した試算を紹介。おととし4月はごはん約30円、食パン約28円とほぼ同じだったが、ことし2月はごはん約57円、食パン約32円と25円もの差がついた。米の価格だけが高騰すると、生産基盤が弱体化すると危惧している。米の高騰が続く中、ごはんを別のものに置き換える動きが広がっている。東京・板橋区で街頭インタビュー。パン・パスタ・そば・オートミールなど他のものを食べているという意見が聞かれた。北九州市で大正10年から続く駅弁「かしわめし」は米の仕入れ値が去年比2倍になったことから、創業以来初めて麦を混ぜることで原価を10%抑えている。米を使い続けると販売価格が1,000円を超えてしまうため苦渋の決断だったという。山梨・中央市のメーカーは「もち麦」の売り上げが伸びていることから生産体制を強化している。米に混ぜることでかさ増しになるという。コンビニ大手は米の量を減らす代わりにスパゲティにすることで価格を据え置いた。想定を2割上回る売り上げだという。