なぜ?沖縄に眠るアイヌ兵

2025年8月2日放送 18:27 - 18:39 TBS
報道特集 (特集)

沖縄県真糸満市にある南北の塔。国内最大級と言われる沖縄戦。死者は日米あわせて20万人以上となった。そこでは沖縄県民の約4分の1が死亡した。実は沖縄戦は北海道出身の戦没者は1万人あまりで、沖縄に継いで2番に多い。沖縄戦でのアイヌ兵の戦死者は少なくとも43人。沖縄戦を生き延びた元アイヌ兵の弟子豊治さんはふいに米軍が現れて騒いでいるような夢を見ると当時を話した。弟子さんは戦後戦没者を弔うため沖縄の真栄平にむかった。そこではガマと呼ばれる洞窟がある。地元住民の仲吉さんによると、弟子さんが最初きたときはガマに遺骨が投げ込まれており、そのままではいけないとおもい、1966年に南北ノ塔を建立した。その後の映像には、アイヌ伝統の供養儀式のイチャルパを行う弟子さんなどの姿が残っていた。南北之塔に携わったアイヌの四宅豊治郎さん。四宅さんは南北之塔を忘れたことがないと話した。
沖縄県在住のアイヌ人、玉城美優亀さんと長男の玉城寿明さん。南北之塔では5年に1度、アイヌの先祖供養としてイチャルパが行われる。しかしその儀式は20年前から途絶えた。南北之塔がアイヌだけの墓と誤解されたり、儀式をおこなっていた人が高齢化したため。そして6月23日、玉城さんの働きかけがみのり、6人のアイヌが儀式を行うため20年ぶりに南北之塔を訪れた。アイヌでは木を削って作られたイナウを神に捧げるのがしきたり。そしてイチャルパが行われた。イチャルパのあとは沖縄の人たちが追悼。真栄平区区長の照屋さんは、できれば毎年おこないたいと話した。両方をつないだ玉城さんは、南北之塔を知って自分たちに何ができるのかを一緒に考えていく場にしたいと話した。


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